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「ブルーベルれっしゃ」七不思議

研究・考察
08 /30 2012
ブルーベルがやって来~る♪
ブルーベルがやって来~る♪

前回の「エドワードは何故新人に冷たいか?」以来、久々の研究・考察です。
今回考察するのは第4期の「ブルーベルれっしゃ」。前回検証した「エドワードのしっぱい」と並び、理解に苦しむトーマスエピソードの双璧を築いている話ですね。…え?違う?

この話が含まれる第4期は、技術の発展によってこうざん鉄道等のエピソードを映像化出来る様になったこともあり、TVオリジナルエピソードがほとんどありませんでした。そんな中でこの「ブルーベルれっしゃ」は唯一のオリジナルエピソード。原作18巻第1話「ブルーベル鉄道のステップニー」の前半を参考にしているとは言え大幅に脚本が変更されており、ほぼ違う話になっています。原作とTVの共通点と言えば、「ブルーベル鉄道にステップニーが救われた」という事実と「パーシーとダグラスが登場する」ことぐらいです。元々原作がある話を中途半端に脚色したのも災いしたのか、この話はかなり非難を浴び、現在でも「初期の話の中でこのエピだけは許せない!」と言う人も少なくない様です。まさに「ブルーベル劣者」。
そんなこの話の面白味を少しでも引き出すべく、「ブルーベルれっしゃ」の中でも特筆すべき疑問7つ(正確には8つ)を、私こんこんがぶった斬ります。
相当長いので、時間を見つけて読むなり何回かに分けて細切れで読むなり速読するなり読まないなり好きにして下さい。間違っても、試験前日に徹夜して読む様なことの無い様に。

Q0.どうして脚色したのか?
この「ブルーベルれっしゃ」は、原作からあらゆる点が脚色されました。それらの謎を解明する前にまず、何故この話は脚色されたのでしょうか?

A0.脚色された理由については色々な説が考えられます。

・アクション性が低く退屈だから
→原作では、この話はほとんどパーシーとダグラスが会話しているだけの、子供には少々退屈な話です。第3期「オリバーのだっしゅつ」での成功もあってか、ラスティーがステップニーを救出するという話の方が面白いとスタッフが判断したのでは、という説。

・子供に理解し辛い内容だから
→これは、8巻第2話「ゴードン、ロンドンへ」や15巻第2話「はんにんはどちら」が映像化されなかったのと同じ理由です。原作では、冒頭の歌の話と言いイングランドの機関車達の話と言い、(特にイギリス以外の)子供に分かり辛い内容が多く含まれています。仮にイギリスの子供でも、原作本が出版された1963年(=無煙化真っ只中の時代)と違い、TV版が放送されたのは1995年(=もろ電化時代)。無煙化について理解していた子供はそういないでしょう。そこでスタッフは、ラスティーがステップニーを助けるというストーリーに変更することで、無煙化を子供にも分かり易い様に描こうと試みたのかも知れません。

・残酷な描写があるから
→原作では2ページ目に、イングランドでスクラップにされていく機関車達の挿絵があります。これは、子供から見ると結構ショッキングな絵です。視聴者である子供に配慮してストーリーを変更した、ということも考えられます。

・尺の都合から
→前述の通り、原作ではパーシーとダグラスが会話するだけの話です。しかも、原作ではこの話の後半にあるステップニー訪問シーンが、TV版では次回の「トーマスとステップニー」の前半に入っています。TV化した場合、本来より尺が短くなってしまってもおかしくないでしょう。そこで、もっと尺が稼げる話にしたのです。

・模型の都合から
→原作の話をTVでも忠実に再現した場合、イングランドでスクラップにされていく機関車達やブルーベル鉄道の機関車達についても語らなくてはなりません。場合によっては次回の内容も変更する必要も出てくるかも。そうなった場合、スクラップ機関車やブルーベル機関車の模型を多く用意しなくてはいけません。スクラップ機関車は簡単に用意出来るからまだしも、ただでさえステップニー、キャロライン、ディーゼル261など多くの模型を製作している中で、さらに1度しか登場しないブルーベル機関車を何台も作らされたらたまったものではなかったでしょう。

・第3期の成功から
→第3期「オリバーのだっしゅつ」は、「ブルーベルれっしゃ」でステップニーがいたのと同じ場所でダグラスがオリバーとトードを救出する話。この話の冒頭に、エドワードとトレバーに関するオリジナルエピソードを挿入したところ、より分かり易いストーリーを生み出すことが出来ました。この成功を受け、さらに多くのオリジナルエピソードを組み込んだら大失敗した、という説です。

・時代設定の違いから
→前述の様に、原作の刊行年(=時代設定)は1963年で、ブルーベル鉄道開通から3年後の話です。一方TV版の時代設定は1940年代後半、遅くとも1950年代前半と考えられます。スタッフは、この時点でまだ存在していないブルーベル鉄道が物語に登場するのはおかしいと考え、ソドー島内の架空ブルーベル鉄道を舞台にすることで大幅な脚色を加えたのではないでしょうか。そう考えると、TVスタッフは至って正しいことをしたと言えるかも知れません。しかしながら、トーマスの中で正確な時代設定が明らかになっているのは、長編第3作「トーマスをすくえ!!ミステリーマウンテン」(1955年)と長編第5作「ミスティアイランド レスキュー大作戦!!」(1960年)だけ。「ブルーベルれっしゃ」の時点で既にちゃんとした時代設定を定めていたかと考えると、疑問も残ります。

・こうざん鉄道との関係性を生む為
→第4期は、こうざん鉄道で働く小さな機関車達の話がメインでした。そこから急に見知らぬブルーベル鉄道が登場したら子供達が混乱してややこしくなる。そこで、こうざん鉄道のラスティーにステップニーを救出させることでそれ以前の話とのギャップを減らそうと考え、同時にその後の本線編にも上手く繋げようと考えたのでしょう。だからこそナローゲージのラスティーでなくてはならなかった。スタンダードのボコやメイビスでは駄目だったんですね。

・原作とTVの関係を断ち切る為
→ブリット・オールクロフト女史はこの頃、オリジナルエピソードなどの件もあり、原作者ウィルバート・オードリー牧師との溝を深めていました。この話の2年後に牧師が死去すると、ブリットはここぞとばかりにオリジナルエピソードやオリジナルキャラクターを大量に入れた第5期を制作し、さらにはハリウッドに進出して映画「魔法の線路」を制作しました。しかし、実はブリットの作戦は第4期のこの頃から始まっていたのではないか。だから「ブルーベルれっしゃ」を原作と大幅に違う作品にした。現に、オードリー牧師は第4期の中でこの話にだけは激怒したと言われます。

様々な説がありますが、今もなお真相は分かりません。
すっかり長くなってしまいましたね。では、本編の内容に迫っていきましょう。

Q1.ブルーベル鉄道はどこにある?
ブルーベル鉄道は実在の鉄道です。が、TV版を見る限りだと、ブルーベル鉄道は実際のブルーベル鉄道とは明らかに違う場所にある模様。では、どこにあるのでしょうか。

A1.まずTV版でのブルーベル鉄道は、前述の時代設定などから考えてもソドー島内にあると考えてほぼ間違い無いでしょう。
では、ソドー島のどこにあるか。手掛かりになりそうな事柄を列挙してみます。
・ブルーベル鉄道の(ものと思われる)駅にはラスティー、スカーロイ、トーマス、パーシー、ダグラスらが来ていた
・ラスティーがもう1つの鉄道(イギリス国鉄)へ機関車を探しに行く際、(出発地点がブルーベル鉄道であると仮定して)丸1日掛かったらしい
・ブルーベル鉄道はブルーベルの花が咲く山中にあり、前述の駅は谷間にある
・ブルーベル鉄道はステップニー1台で運営出来るほど小さい鉄道で、距離も短いと言う
・機関車達の会話から察するに、1度ブルーベル鉄道に帰ったらしばらくは本線にまた来ることが出来ない様
・ブルーベル鉄道は観光メインの鉄道なので貨車が無い(原作も同じ)
・夜明けにブルーベル鉄道を出発したステップニーが午前中(多分)にはトーマスの支線付近のアノファ採石場に到着した
う~ん、ソドー鉄道に近いんだか遠いんだか分かりませんなぁ。そもそもブルーベル鉄道は鉄道なのか路線なのか。路線だとしたらどの鉄道に属しているのか。…まあ良い(え
まず、恐らくブルーベル鉄道はこうざん鉄道の近くにあると思われます。ブルーベル鉄道では標準軌を使っているのに狭軌の線路も敷設されているし、ステップニーがブルーベル鉄道へ帰る時にみんなから見送られたのもこうざん鉄道の機関庫だったし。それに、ブルーベル鉄道とこうざん鉄道は山中にあるという点で一致している。
さて、ある程度まで絞れましたが、さあこうざん鉄道付近のどの辺か。

・グレート・ウォータートン付近説
→グレート・ウォータートンは山中にあり、こうざん鉄道とも距離が近い。一方、メインランドとの距離も割と遠いです。流石に丸1日は掛からないにしても、「もう1つの鉄道へ行くには(ラスティーがのんびり走って)丸1日(近く)掛かる」みたいに拡大解釈すれば通ると思われます。また、もう1つの鉄道へ向かうラスティーが、レニアス駅付近にある(であろう)高架橋を通ったことも納得出来ます。標準軌と狭軌両方の線路もあります。また、実在のブルーベル鉄道が廃線を利用して作られた様に、もしかしたらブルーベル鉄道も、使われなくなったグレート・ウォータートンの廃線を利用して作られたのかも知れません。また、「トーマスをすくえ!!ミステリーマウンテン」にて、グレート・ウォータートンとの連絡用にこの路線が使われた可能性もあります。

・カルディー・フェル山付近説
→山中、こうざん鉄道との距離、メインランドとの距離、高架橋など、同上。また、この付近に狭軌用線路が敷設されているとすれば、第9期「スムーズにはしる」でサー・ハンデルがカルディー・フェル山へ行ったことについても説明が付きます。因みに、長編第7作の特典映像「Learn About Standard and Narrow Gauge Engines」に登場した地図では、カルディー・フェル登山鉄道の代わりにこうざん鉄道がカルディー・フェル山まで続いていました。ブルーベル鉄道があるとすれば、恐らくこの路線の近くでしょう。

・ブルーマウンテン付近説
→同上。グレート・ウォータートンやカルディー・フェル同様、ブルーベル鉄道がブルーマウンテンへの連絡用に使われた可能性もあり得ます。また、ブルーマウンテンは岩だらけですが、地図によるとこの近くに森があり、ブルーベル鉄道の風景と一致します。

・スカーロイ付近説
→同上。また、知っての通りスカーロイとはサドリア語で「森の中の湖」の意。この辺には森がありますから、やはりブルーベル鉄道の風景と一致。

・こうざん鉄道の石切場付近説
→同上。

・ウルフスティード付近説
→同上。なおウルフスティードとは、トーマスの支線付近にある小さな村(日本語表記に関しては僕が独断で決めました。ひょっとしたら「ウルフステッド」「アルフスティード」「アルフステッド」などの読み方も考えられるかも知れませんがその辺はご了承下さい)。「Learn About Standard and Narrow Gauge Engines」によれば、TV版こうざん鉄道の路線はブルーマウンテンより更に西のこの辺まであるそうです。個人的に、ここは打って付けの場所ではと思います。こうざん鉄道の西端にあるなら、メインランドへ行くのに丸1日近く掛かってもおかしくありません。しかも、この辺りには森もある様です。また、この辺には昔、中央ソドー鉄道の路線もありましたから、中央ソドー鉄道の支配人の模型がブルーベル鉄道支配人として使われていたのも納得がいきます(=中央ソドーからブルーベルに転職?)。更に、この場所はアノファ採石場のすぐ近くにありますから、本線にはすぐ行けなくても採石場へならすぐ行ける。「まいごになったステップニー」でハット卿が採石場の手伝いを命じたのも分かるというものです。
※追記
第17シーズン及び長編第8作でのウルフステッド城登場により、日本語表記が「ウルフステッド」であることが判明しました。

何だ、結構あるじゃないの。まあ、ソドー島の地理に疎い僕が偉そうに言えることでもないんですが。この説は明らかにおかしいというのがあったら遠慮無くご意見下さい。

しかし、実際のブルーベル鉄道を蔑ろにして架空のブルーベル鉄道を作ったのがどうしても許せない反対派もいるでしょう。そんな方の為に2つの説をご用意。

・ソドー島本家説
→メインランドにブルーベル鉄道などはなく、ソドー島のブルーベル鉄道が本物だという説。ステップニーの後、ブルーベルやプリムローズらもみんなソドー島に来た…いや待て待て、それじゃますます反対派を怒らせてしまう。そこでもう1つの説がこちら。↓

・ソドー島見本説
→Q0で触れた様に、実際のブルーベル鉄道が出来たのは「ブルーベルれっしゃ」よりも後です。だから、「ブルーベルれっしゃ」でソドー島にブルーベル鉄道が開通した後、それを見本にしてメインランドにもブルーベル鉄道が作られたという説です。しかし、それではステップニーとメインランドブルーベル鉄道が無関係ということになってしまいそうですが、ご心配無く。メインランドブルーベル鉄道にはステップニーの兄弟ボックスヒルなども所属していますから、ステップニーとメインランドブルーベル鉄道にも少なからず関係があったということになります。

余談ですが、前述の通りブルーベル鉄道の支配人には、ミッド・ソドー鉄道(中央ソドー鉄道)の支配人と同じ模型が使われていました。職を失った支配人が転職したと考えるも、単に他人の空似と考えるも良し。それは各自でお考え下さい。

Q2.何故ラスティーはメインランドに行けたのか?
劇中でラスティーは、ブルーベル機関車を探すべくメインランド(イギリス本土、ブリテン島)へと向かいます。しかし、狭軌のラスティーがどうしてメインランドへ行けるのでしょう?

A2.これはもう、メインランドまでも狭軌線路が敷設されていたと考えるしかありません。まさか一介の小型ディーゼルに軌間可変機能が付いているとは思えませんし。
で、何故狭軌線路が敷設されてるか。

原作とTVの大きな違いと言えば、TV版では第7期までトップハム・ハット卿がこうざん鉄道に関する権利を持っているということです。これが大きな理由でしょう。メインランドまで続いているソドー鉄道の権利者ハット卿がこうざんの権利まで持っているとなれば、こうざん鉄道もメインランドまで延ばしても不思議ではありません。それに、ソドー島とメインランドを結ぶシェルツァー式可動橋の設計者もハット卿ですからね。
また、メインランド以外の場所にも注目してみましょう。
ソドーとこうざんの連絡駅クロバンズ・ゲートからメインランドまでの間には、ヘンリーのトンネルやヴィッカーズタウンがあります。
ヴィッカーズタウンに関しては恐らく、ラスティーがメインランドへの道中でゴードンやヘンリーを見かけたあの場所でしょう。大きな機関車がメインランドのすぐ近くにいるというのは十分にあり得ます。となると、ヴィッカーズタウンにも狭軌線路があると分かります。
また、ヘンリーのトンネルは第5期にて、標準軌と狭軌両方の線路がありました。それ以外のシーズンでは標準軌のみですが、5期で狭軌線路があったからには、他のシーズンでもこの近くに狭軌線路があった可能性も否定出来ません。
さらに、クロバンズ・ゲートの近くにある波止場にも、標準軌と狭軌両方の線路がありました。
原作では活動範囲の狭いこうざん鉄道ですが、TV版では北はカルディー・フェル、南は波止場、西はウルフスティード、東はメインランドと、結構広いみたいですね。まあ、これぐらい広くないとストーリーや本線機関車との絡みも限られてきますからね。色々考えた上での設定変更なんでしょう。原作崇拝の皆様にも多少は妥協して頂けると有り難い。

ところで、この「ブルーベルれっしゃ」を含む第4期より後、機関車や人々が鉄道を利用してソドー島とメインランドを行き来するという描写はありません。移動手段は全て船です。もしかしたら、ディーゼルパークから2度も蒸気機関車を盗まれたことでディーゼル機関車達の監視が厳しくなり、蒸気機関車がその付近を通り辛くなったから、というのが理由だったりして…。
※追記
…と言いたいところですが、第17シーズン及び長編第8作においてはヴィカーズタウン橋を利用して鉄道で行き来する描写が多々見られました。

Q3.ディーゼルパークや満月の橋の位置関係は?
「ブルーベルれっしゃ」では、ラスティーがもう1つの鉄道へ行き、満月の見える橋を渡ったりディーゼル機関車しかいない駅に潜入したりしていましたが、これらの場所はそれぞれどこにあるのでしょうか。

A3.劇中では、「もう1つの鉄道」などと曖昧な言い方をされていますが、トーマスでもう1つの鉄道とか別の鉄道と言えばほぼ確実にイギリス国鉄を表します。ここから考えても、ラスティーが行ったのはメインランドと考えて間違い無い筈。そもそもメインランド自体、第3,8期で「本土」、長編第5作で「メインランド」と呼ばれた以外は言及されていません。実際には第4期にラスティーやトーマス達が行っているんですが、ここではやはり「もう1つの鉄道」やら「ビッグ・シティ」(=ロンドン)やら。
ゴードンやヘンリーのいた場所(ヴィッカーズタウン?)やブルーベル鉄道がソドー島内にあるとすれば、ラスティーのメインランド旅行シーンの中で最もソドー島に近いのは、あの馬鹿でかい満月が見える橋みたいですね。橋を渡った時点で「もう僕らのホームランドだ!」と言うのも筋が通っています。
さて、本格的に推測開始。
とりあえず、今回や「オリバーのだっしゅつ」に登場した「ディーゼル機関車しかいない駅」は「ディーゼルパーク」と呼ぶことにします。「DIESELS PARK HERE」という看板もありましたからね。不満のある方もどうかご勘弁を。
ディーゼルパークは恐らく、ソドー島からバロー・イン・ファーネスを通過してすぐの所にあると思われます。バローはメインランドの駅ですが、ここまでは一応ソドー鉄道の範囲内です。ちょうどここが、ソドー&メインランドの境界線という訳。で、ソドー鉄道の範囲内にありながらソドー蒸気機関車が入れないと言うのは無理がありますから、ディーゼルパークはぎりぎりソドー鉄道の範囲内に入っていないということでしょう。何故バローの近くにあるのかと言われれば、簡単な話です。ディーゼルパークにいるディーゼル機関車達がバロー駅の近くにいれば仕事が何かと便利だから。
では、満月の見える橋は?
ソドー島とメインランドを結ぶ連絡橋…とは流石に言い難いですね。橋の下に建物があることからしても、この橋が海の上にあるとは思えないし、シェルツァー式可動橋とかいう難しい構造ではなく、ソドー島のクロンク付近にもある様な普通の陸橋です。
ではどこの陸橋か。これは、ラスティーとステップニーが橋を渡るシーンを見れば見当が付きます。
橋の左にある建物をよく見ると、「THE SODOR ○○」(○○の部分は暗くて解読出来ませんでした。情報あれば教えて下さい)とか「TICKET OFFICE」の文字を発見。ソドー島外のこの地で「SODOR」とあるからにはソドー島への交通手段とかが関係しているのだろうし、「TICKET OFFICE」とは切符売り場の意。これはもう、この近くに駅があると考えざるを得ません。じゃあどこの駅?当然、バロー・イン・ファーネスです。あの橋は、ディーゼルパークとバローを通り過ぎてソドー島へ向かう途中、つまりバローとソドー&メインランド連絡橋の間にあったのです。あの橋を渡っていたラスティーとステップニーはディーゼルパークを抜けた後、バロー駅を通り過ぎたところだったんですね。なるほど、やっぱり「境界線を越えたぞ!もう僕らのホームランドだ!」は正しかったんですね。任務完了!

Q4.謎の声の主は誰?
ラスティーはディーゼルパークで謎の声を聞き彼と会話していましたが、あれは何者なのでしょう?

A4.簡単に思い出してみましょう。ラスティーがディーゼルパークへ行くと、どこからか柄の悪そうな低く響く声で「お前は何者だ」との問い掛けが。これに対しラスティーは、自分が線路と車庫の調査官だと嘘を吐いた上で、堂々と機関車がいるか尋ねます。謎の声は何故か正直に白状。ラスティーがステップニーを連れて帰る際にも「奴はどこへ行くんだ」と問い質しましたが、結局咎めることはしませんでした。

・無名の国鉄ディーゼル説
→まあ、これが最も妥当でしょうな。ディーゼルパークには国鉄所属であろう不気味なディーゼル機関車が何台もいて(みんな使い回しの模型でしたけど)、ナレーターは「音も立てずに見張りに立っている」と言っていました。「オリバーのだっしゅつ」では見張りは人間のみでしたが、これは、あれから見張りが厳しくなったことの証なのでしょう。蒸気機関車も出入り禁止になっていますから。見張り役は1,2台なのか全員なのか定かではありませんが、その中の1台と思われます。
が、1回しか登場しない名無しディーゼルにしては、妙に迫力のある声でした。そこで、実は今までに登場したorその後登場するディーゼル機関車の誰かが正体なのでは?というちょっと面白い説も考えてみました。↓

・ハリーとバート説
→こいつらを挙げた最大の理由は、第5期「まいごになったステップニー」。スクラップ置き場でステップニーを見つけたハリーは確かに言いました。「ステップニー、今度は逃がさねえぞ。こりゃ良いスクラップになるぜ」と。
となるとほぼ間違いなく、この双子スクラップディーゼルはステップニーと面識があった、少なくとも彼の存在を知っていたということになります。そして、彼がディーゼルパークから逃げたことについても。となれば、当時ディーゼルパークで見張り役を務めていたのが彼らだった可能性は十分に考えられます。声の違いについては気にしない。

・ディーゼル説
→ディーゼルパークには、これまでに登場したディーゼル機関車の模型を流用した機関車が多くいました。その中に、ディーゼルを流用したと思われる模型もありました。また、「オリバーのだっしゅつ」でもそれらしき機関車がいました。勿論、ディーゼルと同型の機関車は数多くいたでしょうが、ディーゼルパークにいたのがディーゼルだった可能性も否定出来なくはありません。声も何となく似ていますしね。

・ディーゼル10説
→これはもう、ほとんど感覚の問題です。あれほど野太く厳つい声を出せるディーゼル機関車となれば、まさしくラスボス、つまりディーゼル10ではないか、と。そうすれば、第4,5期を経て「魔法の線路」でディーゼル10が再来した理由も、このディーゼルパークが関係しているのかも知れません。声は…長編第1,6作の声は謎の声と程遠いですが、第2,5作の声は謎の声に若干似てる…かも?英語版など知らぬ。

ラスティーに質問をしながらも結局は見逃したところから、実は性格の良いディーゼルだったり…いや、性格が良いのにここまでドスの利いた声な訳無いか。この疑問については如何様にも考えることが出来そうです。各々で想像を膨らませてみても楽しいかも知れませんね。
ところで、謎の声を演じた声優さんって結局誰なの?

Q5.何故ステップニーに機関士が乗っている?
ラスティーがステップニーを発見した際、ステップニーの運転台では機関士が死にそうな状態で体を丸めていました。しかし、機関士がステップニーと一緒にいなければならない理由とは?

A5.まず言えることは、ステップニーと彼の機関士は仲が良かっただろうということです。
如何なる理由があったにしても、夜の寒く不気味なスクラップ置き場で機関車の運転台にじっとしているというのは、そうそう出来ることではありません。また、ステップニーがブルーベル鉄道に引き取られた際、機関士も彼と一緒に行った様です。

ステップニーがスクラップ待ちだったなら、その機関士もスクラップ解雇となった可能性は高い。新たな職場を見つけようと仕事を探しつつ、せめて自らが機関士を務めた機関車の最期を看取ろうと考えたのか、それとも、解雇にはならなかったがやはりステップニーのことが気掛かりで、せめて自らが機関士を務めた機関車の最期を看取ろうと考えたのか、うう、どっちにしろ泣けるなぁ…。あるいは、何とかしてステップニーを助けようとしていたのではとも考えられる。あの短いシーンは、ステップニーと機関士の強い絆を象徴した場面だったのか。
しかし、機関士のあの状態は現実的にあり得ないのではと思う人もいるかも。でも、解釈によってはあり得ないことも無いのです。季節が夏だったなら夜の気温も大して下がらず機関士も耐えられるかも知れないし、もしかしたらラスティーがステップニーを見つけたあの夜が、機関士のステップニー宿泊1日目だったのかも。それなら「何てラッキーな奴だ!」という台詞もより現実味を帯びてきます。

ともかく、ステップニーも機関士も助けられ、共にブルーベル鉄道に転職して一件落着。良かった良かった。

Q6.ラスティーはどうやって動いていた?
ラスティーとステップニーがディーゼルパークを脱出する際、ラスティーの機関士はステップニーの機関助手を務めたとのこと。では、ラスティーはどうやって動いていたの?

A6.これ、「ブルーベルれっしゃ」に対する疑問の中でも多く投げ掛けられる疑問の1つです。
機関助手の行方は分かりませんが、ステップニーには機関士のみが乗っていました。そこへ現れたラスティーが「君はブルーベルの花が好きかい?」なる口説き文句(!?)を投げ掛けると、ステップニーは「ああ、ブルーベルの花は綺麗だよね」と応じます。すぐにラスティーの機関士がステップニーを整備した後、彼らは脱出を試みます。この時、ラスティーの機関士は機関助手としてステップニーに乗り込んだのです。ラスティーは1人乗り。では、機関士がいなくなったラスティーはどうやって動いていたの?

トーマスシリーズではしばしば、機関車の動きに機関車自身の意志が反映されるということがありました。ラスティーも第4期「ロックンロール」にて、機嫌が悪い為にエンジンが上手く動作しないという事態に陥りました。
とは言え、流石に機関車の意志で何もかも出来るとなれば機関士が必要無くなりますから、機関車の意志が届く範囲にも制約があるのだと思われます。
では、第2期「トーマスあさごはんにおじゃま」のトーマス同様、機関士が最初にラスティーの機械をいじり、そのままラスティーの意志でソドー島まで走った…いやいや、まさか。もしそうだとすれば、谷間の駅に着いても止まることが出来ず正面のスカーロイに衝突しちゃいます。

まあ、恐らく機関助手が乗っていたんでしょう。1人乗りとは言え、2人の人間が乗れないこともないでしょうから。また、2台が橋を渡るシーンや谷間に到着するシーンを見れば、ちゃんとラスティーに人が乗っていることが確認出来ます。
それによく考えてみて下さい。ラスティー達はブルーベル鉄道で働く機関車を探しに行ったんですよ?
最初から機関車を探しに行くつもりだったなら、ディーゼルパークで発見したその機関車に機関士が乗っていないことを想定していたとしても何の不思議もありません。だとすれば機関士の他に、見つけた機関車が機関士に乗り込んだとき代わりにラスティーを運転してソドー島へ帰る為の2人ないし3人の機関助手などが乗っていてもおかしくない、寧ろ普通でしょう。なるほど納得。
それにしてもラスティーの機関士、蒸気とディーゼル両方の運転を心得ているのか。凄いなぁ。

Q7.何故ラスティーとステップニーが同じ線路を走るのか?
ディーゼルパーク脱出の際、満月の橋を渡る時にラスティーとステップニーが同じ線路を走ってたけど、おかしいのでは?

A7.これは少し考えれば分かることです。
橋のシーンではラスティーとステップニーを真横や真横に近い斜めから映していた為に同じ線路を走っている様に見えただけ。現に、それ以外のシーンでは2台は別々の線路を走っています。線路幅も違うし。
流石のブリットさんだって、標準機と狭軌をごちゃ混ぜにしたりはしませんよ。標準機でありながら狭軌を走るのなんて長編第7作のトーマスぐらいのもんです。

さて、謎に満ちた「ブルーベルれっしゃ」の疑問点を僕なりに解釈してみましたが、如何だったでしょうか?
この記事に書いた以外に気付いたことなどあれば是非教えて下さい。内容によっては記事に反映します。

それにしても、この「ブルーベルれっしゃ」は、原作者オードリー牧師を始め、世界中のトーマスファンがあまり良い評価をしていません(苦笑)。個人的にはこういう世界観も嫌いじゃありませんけどね。ラスティーがステップニーを救出したり、謎の声が聞こえたり、満月を背景に2台の機関車が橋を渡ったり。この記事で、少しでも皆さんがこの話を好きになるきっかけを作れたなら嬉しいです。

関係無いけど、もうすぐ長編第7作「Blue Mountain Mystery」本国公開か。早く見たいなぁ。
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Konkon

どうも管理人です。
きかんしゃトーマスが好きなだけの一般人。よろしくお願いします。